4月12日金曜日
今週も平日はお休み頂き、今日上がって来ました。一昨日がまた雪だったようで、また最大積雪量更新中です。今回は山荘付近で15~20㎝、吹き溜まりは30~40㎝ぐらいです。ただ、雪から最後は雨混じりになったようで、表面は固くなりモナカ状態です。標高低い方は、雨の時間が長かったようで、山荘付近ほどはモナカにならず固くなってます。今日は日差しもなく緩まなかったから歩きやすかったですが、気温が少し上がると歩きづらくなる可能性もあります。写真はアイゼンでの踏み抜きあとです。軽く30㎝ぐらいあります。この時期は、気温差が大きくなるので雪の状態も標高や場所により大きく変わります。休暇村が1600mとして、山頂まで標高差が1400m。雪質が均一なんてことはありえません。今日もアイゼンだけで来ている人がいましたが、登山の場合はスノーシュー又はワカンも欲しいですね。
雪質の変化に気をつけてください。雨の影響でまた固くなっている場所もありますから、十分にご注意ください。DSC_1189

4月5日金曜日
4月に入って平日はお休み頂いてます。その間、どうなっているのか気になるところです。乗鞍高原でも雪となる日が何日かありました。さらに、今晩も雪予報です。いつもの4月上旬の感じとは違っています。昼前に山荘に戻ってきたら、入口に1m近く雪が積もってました。ここへ来て、今シーズンの最大積雪量更新中です。日差しは春を感じますが、陰るとまた降りだしそうです。まだ残雪期にはもう少し時間かかりそうで、しっかりした冬装備と心構えが必要です。DSC_1182

3月28日木曜日
今シーズンは、2月末から遭難事故が立て続けに起きているため、せっかくの良い時期にも関わらず楽しい内容をお伝えする気持ちになれません。本来なら記事を読んで、「行ってみたい‼」と思っていただけるような事を書かなければいけないのですが、今はあえて、もうしばらく厳しい事を書かせていただきます。
先週土曜日も警察に救助要請がありました。「下りで尻セードに失敗して足を痛めた」との内容。しかしながら、日没が迫りヘリが飛べず、現場でビバークしてもらい翌日下から救助に向かうということとなりました。ところが、夜は風雪となり寒気も降りてきました。足の痛みより寒さに耐えれなくなったのか、要救者は夜になってから自力で下山しました。救助要請しておきながら、警察の指示に反して勝手に下山したのです。翌日の救助の人員手配などもしているにも関わらずです。「ヘリが来ないのなら歩こう」と考えたのでしょうか。こういう自分勝手な事をする人は来るな!と言いたいです。心構えがなってないです。前にも書きましたが、3月になるとこういう不心得者が増えてきます。まだまだルンルン気分で歩ける状況ではないこの時期に、経験不足の人が来るとこういう結果になってしまうのです。
翌日に山荘に泊まった人の中にも、自分で地図も確認せずに、山頂が見えているにも関わらず、「どっちの方向に行けばいいの?」と質問するありさま。「地図を見たら」と私が言うと、「聞いた方が早いと思ったから」と返事が返ってきました。対応不可能です。
また昨日は、分岐から山荘に来るのに道に迷ったという人がいました。地図は持ってる、コンパスもある、自分の位置情報も得られる。なおかつ私が付けた赤布もある。これで来れないのであれば、残念ながらこの時期に自分達だけでくる技術レベルに達していないと言わざろう得ないです。「赤布の付け方がちょっと・・・」「雪が降りだしトレースがなかった」「5月の赤岳のためのトレーニングのつもりできた」などなど。どの言い訳ひとつとっても理解に苦しむことばかりです。こちらの方も 残念ながらまだまだ経験不足です。こういう段階の人はいくら自分達で回数いっても、結局技術レベルはなかなか上がりません。やはり経験豊富な人について行くことによって教えられる事があり、それが身に付いて自分の技術レベルが上がる、と思います。最近そういうふうに人に教わるという人が本当に少なくなったと思います。ネットで得た情報だけを頼りに、自己流という人が多いです。だから尻セードするのもアイゼン着けたまま滑るから引っ掛かるし、地図もGPSも持ってても迷ってしまうのです。雪山において、どう行動するべきか、あるいはすべきでないか。そういったことは現場で身をもって経験しないとなかなか身に付かず、とっさに対応することはできません。経験未熟な人は、経験豊富な人に教わる。近道せずに順序を踏んで行くことによって、経験値が上がり、自信となっていくと思います。
長々と書きましたが、まだしばらくは残雪期とはよべず、油断できない時期です。硬いアイスバーンもあります。雪が少ないと言っても、例年に比べての話で、平均2~3m、多いところは5~6mあります。経験未熟な人だけで気軽に来れる時期ではありません。山荘HP内の「冬季入山者へのお願い」などを参考にしていただき、自分の身は自分で守る。しっかりと考え、責任ある行動をお願いします。遭難件数が過去最多を更新した昨年に引き続き、また今年も更新しないよう、安全第一で楽しい登山をお願いいたします。

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