10月3日水曜日
昨日は風も強く、少し肌寒さを感じましたが、今日は気持ち良い秋晴れの一日となりました。そして、終わりに近づいた紅葉を楽しもうと、平日にも関わらず賑やかな一日でした。赤い実だけとなったナナカマドや白い幹が目立つダケカンバが多くなり、山荘から上はそろそろヒィナーレを迎えようとしています。写真は山荘付近から下を見下ろしたものです。写真中央には冷泉小屋と摩利支天バス停間の車道が、紅葉の帯の様に写っています。山荘から下は、まだもうしばらく楽しむことができるでしょう。多くの方に御覧いただいた紅葉情報ですが、今年は今回で最終とさせていただきます。ありがとうございました。山荘から下、乗鞍高原にかけてはまだまだこれから先も続きます。そちらをお楽しみください。

最後に、紅葉とは関係ないですが、ライチョウの話題をひとつ。大学を退官したあとも、乗鞍岳はじめ各地のライチョウ棲息地で活動を続けておられる、信州大学名誉教授中村浩志氏の新刊が刊行されました。しなのき書房からの「ライチョウを絶滅から守る!」です。今回は中村先生の後継者である小林篤氏との初の共署となっています。数年前から始まった動物園での飼育や、北岳でのケージ保護など、最新の研究成果や今後の課題等が分かりやすく解説されています。みなさんぜひご一読いただき、ライチョウの置かれている危機的な状況を少しでも理解していただければと思います。トキやコウノトリと同じ道を辿ることのないよう、皆が関心を持ってライチョウを絶滅から守りましょう。ありがとうございました。DSC_0895