6月12日金曜日
山荘上の登山道の状況についてお伝えいたします。

6月も半ばに入り雪解けも進んできていて、山荘までの登山道にはほとんどありません。
ところが、山荘の上に行くと急に残雪が現れだします。しかも、山荘から大雪渓・肩の小屋口バス停までの区間の登山道は、今の時期簡単ではないですからご注意ください(その上は、この区間のような支障となる木々や水流はありません)。

まず登山道はまだ1割程度しか出ていません。更に登山道の山側の木々が雪により倒されているので、登山道に覆いかぶさっています(倒されている木々は、雪が解ければ立ち上がってきます)。

そのため進行方向が分かりづらいです(写真1枚目)。また、写真2枚目のように、雪解け水が流れ出しているため、露出した登山道にも水流があります(もともと沢沿いの箇所もあるため、そこではかなりの水量になる場合もあります)。

2カ所に大きな雪渓があり尚且つ傾斜がきつく、しっかりとしたキックステップができないと登れない人もいるかもしれません(写真3枚目、4枚目)。不安を感じる方は軽アイゼンがあると安心です
(雪渓歩きは登りより下りに不安感を感じやすいです)。

最後に沢沿いの雪渓は、徐々に融雪が進んでいるため踏み抜きの可能性が高いです(写真5枚目)。踏み抜いて水流に流されるという程ではありませんが、靴が水に浸かる可能性はありますし、バランスを崩せば転倒して身体を雪解け水に浸してしまう可能性もあります。

以上のように、この区間は色々なリスクがあります。
残雪期の延長という意識で来ていれば対処はできると思います。しかし、夏山のつもりで、特に「簡単に登れる3,000m峰」という意識で来ていれば、対処できない場合も出てくるでしょう。

分かりづらい箇所には赤布を付けましたが、不安を感じる方や経験未熟な方は、今しばらくは無理せずこの区間は車道を選んでください。
先日も忠告を素直に聞かなかった方(地図アプリも紙地図も持たず)が道迷いし、這々の体で引き返して来ました。
ご注意ください。
20260610_155810579
20260610_161119666
20260610_172851530
20260612_064633925
20260612_065009118

6月9日火曜日
雷鳥復活に沸く中央アルプス。その雷鳥の故郷が乗鞍だということは意外と知られていません。自分の意思で飛んでいった最初の一羽(飛来メス)と、環境省による増殖事業の過程で移住させられた3家族。そこから今や約200羽にまで増えた現状の陰で、乗鞍の雷鳥がこの数年減少傾向にあり、以前の半減というところにまできている現実。

環境省は4月の高山での報告会で、ようやくそれを認めて報告しました。その原因について今後調査していく予定とのことです。

ここ数年の気候の変化は、生息環境に影響を与えている可能性はあるでしょう。しかし、それだけでは十分な説明にはなりません。以前と変わらず個体群を維持しているエリアもありますから。

そんなわけで、6月30日に乗鞍高原において環境省から乗鞍の雷鳥の現状について報告会を開催して頂くこととなりました。
私が以前から開催依頼をしていましたが、ようやく実現に漕ぎ着けました。
乗鞍の現状だけでく、移住した乗鞍産雷鳥の現状についても報告頂ける予定です。

雷鳥に関心のある方、ぜひご参加ください。

1780976649604

6月7日日曜日
今日は予報通り昼過ぎから雨が降り出しました。東海と関東甲信地域が梅雨入りとみられるとの発表もありました。先週末からバスが延伸運行し、今日は梅雨入り。年末から続いた山荘の雪シーズンは終了です。

これからは梅雨後の夏に向けての準備を少しずつ進めていきます。一昨日の晴れ間には、KDDI提供の山小屋WiFiのアンテナを立てました。
一昨年から参加し始めた「北アルプストレイルプログラム」の協力金収受箱も設置しました。今年の協力証のデザインは常念岳です。

先週から登山道の整備は始めました。
小屋の営繕も始めました。沢水の取水もそろそろ準備を始めます。次の冬に向けての薪の準備は常日頃からと、梅雨時期は意外と忙しいですね。晴れ間をねらって1時間でも30分でも小刻みに作業しないと終わりません。

そんなわけで日中留守にする時間帯も出てきますのでご了承ください。

DSC_3615
DSC_3614~2
DSC_3616

↑このページのトップヘ