2023年02月

2月19日日曜日
営業を再開して週末を3回終えました。先週末は、金曜日に広い範囲での降雪により、交通障害が発生したため来れなくなった方も大勢出ました。今週末は低気圧の通過によって雨の予報だったため、山行を諦めた方が多くいました。
週末ついてないですね。

前回も書きましたが、再開してから暖かい日が多く身体は非常に助かってます。最低気温は-10℃ほどまで下がっても、日中はプラスになる日がほとんどです。今日も朝から0度前後で推移しています。降っているのはギリギリ雪ですが、湿っぽい重い雪です。もちろんスキー場は雨となってます。

先週水曜日に、ツアーコースから位ヶ原に上がる斜面で小規模な雪崩が発生しました(写真参照)。2021年3月に大規模な雪崩が発生したのと同じ場所です。人が埋没するほどの規模ではありませんでしたが、この先まだ注意が必要です。

山荘付近で、昨夜から今日14時までで約30cm程。先ほど書いたように、湿っぽい重いのが積もっています。明日にかけてもまだ降る予報ですから、更に積雪量は増える可能性があります。明日以降入山の方は、雪崩に十分な注意を払う必要があります。

雪崩事故が各地で起こっていますが、一向に上がらないのがビーコン装着率です。スキーヤー、ボーダーはかなり高いですが(その分事故も多いのは確かです)、登山者のそれは1割ぐらいではないでしょうか。その割に、雪崩の心配をして問い合わせをしてきたり、キャンセルをしてきたりするのは、そういった登山者です。「私はそんな危険な場所には行かないから」といった考えの方もいますし、「荷物になるし、雪崩なんて起きないわよ!」といった方もいます。

でも、あの2021年の雪崩を見てしまうと、そんな考えは通用しないということが分かりました。どこにでも、いつでも危険は潜んでいるという気持ちで山に入らないといけないと痛感させられました。登山者の方も自分の身を守るのは当然として、同行者の身も守るために。そして何より愛する家族や友人を悲しませないために。ぜひともビーコン、ゾンデ、スコップの3点を携行しましょう!そして、雪山に入るなら雪崩に関心を持ち、雪崩に関する知識を身に着けましょう!



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2月8日水曜日
4日から営業再開しました。4日は雪でしたが、5日6日は快晴となり、7日は薄日の指す曇りでした。5日以降気温が上がり、山荘で連日プラスの気温となりました。2月のこの時期に3日も続くのは異常です。本来なら厳冬期と呼ばれる2月にどうしてしまったのでしょうか。

少ない積雪量がさらに減ってしまっています。今の状況が続けば、残雪期がどうなるのか心配です。今週金曜日は雪の予報となっているので期待しましょう。
先週末の好条件はこの時期としては異常で、今週末は同じとは限らないのでご注意ください。最近ネット上の直近の山行記録を見て、持参装備を決める方がいますが、
あくまでも参考にとどめてください。厳冬期には厳冬期なりの装備を携行する必要があります。備えあれば憂いなし。他人のトレースを当てにせず、必要な装備を携行しましょう。

写真は5日の夜明け

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2月2日木曜日
今週末4日土曜日からの営業再開に向けて、本日入山しました。昨日午後から降り出した雪は朝には止んでいましたが、風が残っていました。そのため、リフト営業開始が45分程遅れましたが、次第に風も弱まっていきました。日差しも時折現れ、その暖かさを感じる程でした。

約3週間ぶりですが、予想通りそれ程雪は増えてないです。山荘周辺で80〜100cm程の増加は見られますが、数年に一度という寒波が来たりしていた割には多くないです。ただ、上部では雨はなかったようなので、それは良いことです。

このような書き方をすると誤解を招く恐れがあるので、気をつけて欲しいのですが…
雪がそれほど増えてない=ラッセルがない=スノーシューやワカンは不要
とはなりませんのでご注意ください。今日も場所によってはスキー板を履いていても膝位のラッセルが必要でした。

明日一日、点検と準備を行い、明後日4日土曜日から営業となります。今シーズンもよろしくお願いいたします。


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